予防接種について
R6年9月24日からワクチンの予約は予約サイトからの前日ウェブ予約とさせていただきます
ワクチン外来は月、水、金曜日の午後に設けております。接種を希望される日の前日AM8:00~当日AM8:00にウェブ予約ください。予約サイトはこちらです。予約方法についてはこちらをごらんください。接種対象年齢(月齢)になったら体調のよいときにお早目に接種を受けてください。0歳児ではじめてワクチンを接種する方(初回を他院で接種している方を含みます)、当院の受診歴のない方、MR(麻疹風疹)ワクチン(他のワクチンとの同時接種を含む)、子宮頸がんワクチンについては、お電話にて事前予約を承ります(☎0745-43-5222)。MRワクチンは不足しており、各医療機関への出荷が制限されています。かかりつけの医療機関での接種をお願いいたします。
生後2か月になったらヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、ロタワクチンを開始しましょう
近年、日本も公費で接種できるワクチンのラインナップが充実してきてようやく先進国 の仲間入りをしました。3歳までに接種すべき公費助成のあるワクチンだけでもロタウィルス、五種混合ワクチン(Hib+4種混合ワクチン)、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎、BCG、MR(麻疹・風疹)および水痘と多種多様です。加えて、できれば接種しておきたい任意ワクチンにおたふくかぜが あります。このうち不活化ワクチンに分類されるものは、1回では免疫がつきにくく、複数回の接種が必要です。
「何からうてばよいですか」としばしば質問をうけますが、乳児期で最も恐ろしい感染症は細菌性髄膜炎(代表的な原因菌がHib、肺炎球菌)です。まず生後2か月になったら五種混合ワクチン(Hib+4種混合ワクチン)、肺炎球菌ワクチンの接種が必要です。ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンの導入により、近年、乳幼児の化膿性髄膜炎(重症感染症)は激減しております。同時に、B型肝炎ワクチン、ロタウィルスワクチンの接種もお勧めします。ワクチンごとに接種回数や接種間隔が規定されており、それぞれのワクチンで注意すべき事柄があります。疑問な点は、小児科専門医にご相談ください。乳幼児の予防接種は感染予防のため特別に予防接種外来の時間を設けておりますので是非ご利用ください。
同時接種をおすすめします
乳児の感染症予防を遅滞なくすすめていくために当院では同時接種をお勧めしています。先進国では古くから同時接種が行われており、日本小児科学会でも推奨されています。1本ずつバラバラに接種する場合と較べても副反応などの危険性は変わらず、赤ちゃんの負担も少なく、スケジュールの進行にも有用と考えられています。
ロタウィルスワクチンについて
ロタウイルスはノロウィルスとならんで流行性の強い感染性胃腸炎の原因ウィルスです。流行性が強いために5歳までに少なくとも1回はかかります。激しい嘔吐下痢により2割程度の子どもたちに入院治療を要します。ロタウィルスワクチンはこれら重症例を約90%以上減らすことが知られています。結果として、脳炎などの重い合併症も防ぎます。以前のロタウイルスワクチン(ロタシールド)は接種後の腸重積症発生の因果関係が疑われましたが、現在のワクチン(ロタテック・ロタリックス)では、接種時期を守ることで安全に接種できると考えられています。
B型肝炎ワクチンの任意接種をおすすめします
平成28年から0歳児(平成28年4月以降生まれ)のB型肝炎が定期接種となりました。それ以前に生まれた方も、自費となりますが、できるだけ早期に接種をすることが望まれます。B型肝炎ウイルスの感染者は、日本国内で約100万人と推定されています。感染後の経過は様々ですが、3歳以下の子どもが感染すると、キャリア(ウイルスを体内に保有した状態)になりやすく、キャリアになると感染源となり、また慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんなどの命にかかわる病気を引き起こします。また、急性肝炎から劇症肝炎を起こし、死に至るケースもあります。以前は母子感染や輸血が主な感染経路と考えられていましたが、性交渉、父子感染のほかに保育園での集団感染などの報告もあり、B型肝炎は誰もが感染する可能性のあるウィルスであるという理解が必要です。3回のワクチン接種によりキャリア化および劇症肝炎のリスクは極めて低くなります。